食後のおなかの張りやげっぷ、おならが出やすいといったお悩みがある方いませんか?
この記事では、どうして食後におなかが張ってしまうかの解説から簡単にできる対策までを分子栄養学の視点からわかりやすく解説していきます。
また、こういった症状は肩こりにも関連してくることがあります。
特に右肩なのですが、その理由もご説明いたします。
年齢を重ねるごとにこの悩みは増えてきますし、消化が上手にできないと若くてもこの症状に悩まされてしまいます。
この記事で紹介している対策を実践して、食後のおなかの張りを解消してください。
上原先生こんにちは!
哲子さんこんにちは!
今日はどうされましたか?
今日は右肩が凝っているのでちょっと見てほしくて
わかりました。
哲子さんてお酒は飲みましたっけ?
お酒は飲まないです。
でも最近コレステロールの値が少し高いんですよね。
脂っこいのは好きですか?
昔は大好きでしたね!
最近は食べれなくなりました。
そうなんですね。
ちなみに食後におなかが張ったりすることはありますか?
最近、食後になるとげっぷがすごいです。
恥ずかしい話ですが、、、
でもこれが右肩のコリと関係あるんですか?
関係があることもあるんです!
解説していきますね!
食後のおなかの張りの正体はSIBO(シーボ)
食後1時間以内におなかがガスっぽ張ってきたり、おならやげっぷがやたらと出てくるといった人は意外と多いです。
そんな症状の原因は、SIBO(シーボ)の可能性があります。
日本語では、小腸内細菌異常増殖症といいます。
本来、小腸は栄養の吸収に働く臓器ですが、何らかの原因で悪玉菌が小腸内に増えてしまうことを言います。
小腸内に悪玉菌が増殖することで小腸内の栄養を食べてしまうのでガスが異常発生してしまうんです。
小腸内に悪玉菌が増える原因
小腸内に悪玉菌が増えてしまう原因はいくつかあります。
・ストレス
・抗生物質の服用
・胃酸不足
・胆汁分泌低下など
悪玉菌を減らすには?
小腸内の悪玉菌を減らすには、殺菌をすることです。
食べ物でも殺菌作用のあるものはたくさんあります。
特に食べ物よりも大事なのが、胆汁です。
胆汁がしっかり分泌できているとSIBO症状が出にくくなるんです。
SIBOにおける胆汁の働き
胆汁は、肝臓で作られて胆のうという袋に貯められた消化液のことです。
胆汁には殺菌作用があり、胆管を通って小腸内に分泌されます。
胆汁がしっかり分泌できていると殺菌作用によって悪玉菌の増殖がおさえられるということです。
胆汁って何?
胆汁は肝臓で作られる消化液で、脂肪を分解するリパーゼという消化酵素の働きをサポートする働きがあります。
胆汁は、肝臓で作られ肝臓のすぐ下にある胆のうという袋に溜められます。
脂質を摂取したり、苦いものを食べたりすると胆のうが収縮して胆汁が小腸内に分泌されます。
主に脂肪の分解に働くものですが、胆汁が出ていないと小腸内の殺菌が出来ないのでSIBOにつながってくるということです。
胆汁を分泌させる方法
胆汁の分泌を促す方法としておすすめの方法をご紹介します
胆汁を分泌させる方法
・杜仲茶(アスペルロシドという成分が胆汁分泌と再吸収を抑制)
・苦いものを食べる(胆のうを収縮させる)
・脂質をとる(そもそも胆汁が出にくいと胃もたれしやすい)
当院では杜仲茶を飲む方法をお勧めしています!
杜仲茶があっていると即効性が高く、食後のおなかの張りが改善される方も!
胆汁の分泌が促されると
胆汁の分泌と循環がよくなってくると、腸肝循環(ちょうかんじゅんかん)という胆汁の循環サイクルが上手に回ります。
そうすることで肝臓の胆汁の生成と胆のうの胆汁分泌がスムーズにいきますので、肝臓疲労の改善につながります。
肝臓には、横隔神経という首から出ている神経が通っています。
そして右側の横隔神経は右肩に行く腋窩神経(えきかしんけい)とつながっています。
つまり!
最後は神経の話が出てわかりにくかったかもしれませんが、なんとなくつながりは理解できましたでしょうか?
とにかく、ガスっぽさは腸の中に悪玉菌があるから殺菌したほうがいい!
そのためには胆汁を分泌すること。
それによって肝臓疲労を取り除く。
それが結果的に右肩の肩こりにつながるということですね!
そのとーり!