腸の調子が、腰痛と関係するのはどうして？

こんにちは！
うえはら整体院です。

今回の投稿では、腸の不調によって腰痛が引き起こされる症例についてご紹介いたします。
皆さんは、お腹の調子が悪いときに、なんだか足腰がだるいなと感じた経験はありませんか？

これも、紐解いていくとちゃんとした解剖学的な理由があることに気が付けます。
腸の調子が、どのように腰と関係するのか？

という方は、ぜひ参考にしてみてください！

お腹を下すようになってから腰痛が、、、

女性で腰痛に悩まれる方が来院されました。
症状としては、右の腰痛で痛みが強くなるのは、夜中で昼間動いているときはそこまで気にならない。
とにかく、夜になると痛くて眠れない。

ということで来院されました。

ここまでの話を聞くと、病的な症状なのでは？と疑いそうになりましたが
詳しくお話を聞いていくと、１週間ほど前から下痢をしていて、その少し前からストレスを感じていたとのこと。
ストレスと腸の調子は、とても関係が深いです。

本人も「私は、昔から自律神経が乱れやすい」と話していました。
症状の強く出ている場所を確認すると、腰というより骨盤でした。

骨盤痛だということがわかると、今回の症状も説明ができます。

自律神経と骨盤

自律神経は、背骨と骨盤の中を通っています。

自律神経について

自律神経には、２種類あり交感神経と副交感神経があります。
骨盤は、副交感神経系の神経が通っていて、骨盤からは骨盤内蔵神経という神経が腸の方に伸びています。
副交感神経とは、身体をリラックスモードにする神経です。
副交感神経が働くと腸がよく働きますので、下痢をすることもあります。

下痢をするということは、大腸が何かしら関わっている可能性が高いです。
そして夜に痛みが強くなるというのも、副交感神経は夜に活発になるので説明ができます。
昼間は、交感神経が優位に働きます。

骨盤痛について

骨盤からは、坐骨神経という神経が出ています。
坐骨神経から枝分かれした神経が、骨盤周りの筋肉にたくさん伸びていきます。
骨盤痛はこの神経が刺激されていたのではないか？と考えられます。

今回の痛みとの関係

これまでの説明と今回の痛みがなぜ関連するのか気になりませんか？

人間の脳は、神経の伝達を勘違いして受け取ってしまうことがあります。
脳は、賢いようで賢くないんです。

よく、肩こりがよくならなくて病院で検査をしたらガンが見つかった！
なんてことがあります。

これは、内臓体壁反射といって内臓の不調が身体の痛みとして出てくるというものです。
肝臓なら、右肩。
心臓なら、左肩。
膵臓は、背中。
胆のうは、みぞおちなど

すべての痛みがそうだ！というわけではないですが、こんな関係があります。


そして今回のケースもそうだった可能性が高いです。
そうするとすべて説明が付きます。
そして、今回の仮説に沿って施術をしたところ、次回来院時には痛みが１０分の１まで落ち着いていました。

まとめ

ここまで、腸の調子と腰痛に関係についてお話してきました。
施術をしていて、ほんとに思うのは目の前の症状だけ見ていると本当の原因を見失ってしまうな。
ということです。

生活の中から、何かしら問題が発生し、それが症状として現れているに過ぎない。
僕もたまに症状に目が行ってしまいますが、生活から原因を探すことを常に心がけています。

参考にしてみてください！