首痛や肩こり、手のしびれが長年よくならない、原因がわからないと悩んでいませんか?
この記事では、長岡市で整体をしているうえはら整体院の院長が、呼吸が浅いことでこれらの症状が引き起こされるメカニズムから対策までをわかりやすく解説しています。
呼吸についてこの機会に一度、知識を深めて自分でケアする方法を身に着けてみませんか?
興味のある方、肩こり腰痛を改善したいと考えている方はぜひ読んでみてくださいね!
上原先生こんにちは!
哲子さん、こんにちは!
今日はどうされましたか?
肩こりがひどくて、最近は手がしびれるような感じがしてくるんです。
それは困りましたね。
肩こりはいつごろからですか?
昔からあるような気がします。
どうしてもよくならないんですよね、、、
昔から猫背なので姿勢のせいなのでしょうか?
これも関係ありますね。
どうして猫背なのかが問題ですね!
哲子さんは普段、深呼吸しますか?
深呼吸はしないですね。
むしろ浅い気がします。
肩こりがひどいときに肩甲骨の間が痛むようなことはありませんか?
確かによくあるかも!!
いくらもんでもよくならないんですよね!
なるほど!
そしたら、呼吸の浅さが関係しているかもしれませんね!
そうなんですか?
呼吸が大事なのはわかりますけど、、、
解説していきますね!
呼吸が浅いと固くなる筋肉
呼吸は人間が生きていくうえで欠かせないものです。
そんな呼吸が浅い人、結構いるんです!
なぜ、そんな人が増えたのかというと要因として考えられるのが
・スマホやタブレットの普及で下を向いている時間が増えた
・ストレス社会で交感神経優位となり呼吸が浅くなる
・コロナ禍でマスクを着用する時間が増えたこと
ことなどが考えられます。
社会的な環境の変化も大きな影響となっています。
例えば、スマホを見る時間が増えると、うつむいた姿勢になり姿勢が悪くなります。
うつむいた姿勢ではいい姿勢の時よりも吸い込める空気の量が減るので呼吸が浅くなってしまうんです。
すると呼吸で使う筋肉が使われないため、その筋肉が固くなってしまいます。
その筋肉が固くなってしまうことによって首の痛みや、肩こり、手のしびれなどが発症してしまいます。
呼吸が浅いと固くなる筋肉
呼吸が浅くなることによって固くなる筋肉でさらに首痛や肩こりの原因となりやすい筋肉は
斜角筋
呼吸をするときは、肋骨が動きます。
この斜角筋は、首の骨から肋骨の上の方についているので肋骨を引き上げるような働きがあります。
肋骨が引きあがるので空気を吸い込みやすくしてくれる呼吸の補助をしてくれる筋肉でもあります。
ちなみに猫背の人は、この筋肉が過緊張しています。
過緊張しているということは、呼吸が上手に吸えなくなってしまうんです。
なぜ肩こりや手のしびれ、首痛が起こるのか?
この斜角筋が固くなると呼吸が浅くなるんですね!
でもこれと今回の症状はなんで関連があるんですか?
気になりますよね!
この図を見てみてください。
この青丸のついているところ筋肉と黄色い線がありますよね!
ふむふむ!
この筋肉が斜角筋でその間を通っている黄色い線は神経です。
斜角筋が固くなるとこの神経が圧迫されてしまうんです!
そうだったんですね!
これがしびれの原因てことですか?
そうです。
この神経は腕神経叢(わんしんけいそう)といって肩甲骨周りや肩、腕、指先まで神経を送っているんです。
なので斜角筋が固くなることは、上肢の痛みに影響してくるということになります!
そういうことだったんですね!
じゃあこの斜角筋を柔らかくするにはどうしたらいいんですか?
取り入れやすいのはやっぱり呼吸ですね!
これも説明していきますね!
お願いします。
呼吸を使った斜角筋ケアと注意点
呼吸で使う臓器は、肺ですが皆さんは肺が体のどこからどこまであるか知っていますか?
特に上側です。
皆さん、胸のちょっと上くらいかな?と思っている方が多いのではないでしょうか?
実は、、、
思っていた以上に上にある!!
そう!肺ってすごく上にあるんです!
深呼吸をするとここまで膨らむのが普通なんですが、、、
絶対膨らんでない(笑)
ということは、斜角筋が使われていないということになります!
これから紹介する深呼吸のやり方を実践して斜角筋ケアをやってみましょう!
はい、やってみます。
深呼吸を使ったセルフケアのやり方
膝を曲げた状態であおむけで寝て、鎖骨の上に指先を優しく当てましょう。
指先を当てた位置が肺の上端になります。
※イラストの丸のついているあたり
指をあてている場所に空気を送り込む意識でもう吸えない!ってところまで息を吸います。
もう限界!ってところまで息を吸い込んだら全身の力を抜いて吸い込んだ息を一気に吐き出します。
この時にゆっくりとふぅ~~~~~~っと丁寧に息を吐くのではなく脱力で一気に吐き出します。
ステップ1から3を5回~10回やってみましょう。
やってみてどうでしたか?
哲子さん
こんなに上まで意識して呼吸をすることがなかったので
とっても吸いにくかったです。
でも、胸を自然と張れる感じで肩こりも軽くなりました!
今は誰しもがうつむいた姿勢の時間が長くなってますから吸いにくくなっているはずです。
猫背の姿勢だと肺の上部って圧迫されちゃうんですよ。
そこに空気を入れてあげれば膨らむから自然と姿勢も起きてくるんです。
この深呼吸を実践することで
・姿勢がよくなる
・背中の痛みが軽減
・肩こり、首の痛み軽減
・手のしびれ改善
・睡眠の質アップ
・頭痛改善(緊張性頭痛に限る)
などいろんな変化が期待できます。
習慣化して寝る前にやるようにしてみます!